化学進化
約46億年前,マグマオーシャン(溶岩の海)に微惑星が降り注ぐ創成期の地球が徐々に冷えて地殻を形成する過程で,原始大気と原始海洋も形成されたと考えられる。生命の
基本成分
(有機化合物)は,意外にもこの大気中と海洋中で,無機的に化学合成され蓄積されていたことが次第にわかってきた。
材料となる低分子化合物(CH4,NH3,H2Oなど)の供給源としては,
①隕石,星間宇宙塵,彗星の尾物質(特にH2O)
から供給 最近の研究によると,上記①の宇宙空間から多量の 低分子化合物がもたらされた可能性が強い(下図参照)。結果として,原始の海は,アミノ酸,タンパク質,脂質,糖質,核酸などの有機化合物で満ちていたと思われる。(表参照) |