じゅう
微 絨 毛
 哺乳動物の大部分の細胞表面には,微絨毛(microvillus,複数microvi

lli)と呼ばれる 小さい,指状の細胞質突起が存在する。微絨毛内の細胞質

には,直径約5nmの微細繊維 (microfilament)が認められる。微絨毛の

数,長さ,形は細胞種により色々である。例えば,吸収を主な機能とする小腸

の上皮細胞では,長さ1,0〜1,5μ,直径0,08〜0,1μmの微絨毛が

よく発達しており,吸収面積の拡大,細胞分泌物の拡散・移動などに役立って

いる
(下図参照)。                                   
 

 

小腸吸収上皮細胞の頂上部に見られる微絨毛の模式図