〔C〕第 5〜6週目の胎児

 この発生時期は体制の基本的な組織・器官が分化・決定される重要な時期であり,わずか1cm そこそこの胚体に,胎児の原型ができあがる。従ってこの期間,母体の健康状態には特に気を付けなければならない。薬剤服用やウイルス感染によって,胎児に発生異常 (脳・神経系,感覚器系,心臓・循環器系,四肢形成などの異常)が生じる可能性があるからである。

 

<第5週目の胎児>

左側:5週の初め,右側:5週の終わり
左図:頭殿長1cm,体重0.02gながら,胎児の原型が出来上がりつつある。分化途中の心臓による血液循環も始まる。


<第6週目の胎児と子宮>
左図:この時期になると0.04gに成長し,目や耳もはっきりしてくる。また,卵黄嚢,尿嚢の退化にともなってさい帯形成が進み,胎児は胎盤を通じて栄養補給を行なうようになる。さらに,心臓を含む循環系もほぼ完成する。

8週目2ヶ月)に入ると,頭殿長3cm,体重1gになり,外形的には,手足に指をもつヒトのミニチュアが出来上がる。 この後,組織・器官の発達が進み,約40週(280日)まで胎児として生長し続ける。

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