トレーラーデッキに出したテーブルにゴマダラチョウ(タテハチョウ科)が訪れ,私の汗垢の付いたゴミなど捨ててある袋を盛んになめていた。このチョウは黒地に白紋が際だち,きれい。幼虫期は,先月のオオムラサキとおなじエノキを食樹とする。性格はおおらかでゆったり,人を怖がらず,撮り易い蝶だ。黄色い口吻が特徴で,ほぼ雌雄同色。




 翌日,同じテーブルのゴミ袋によく似た蝶が来ていたが,後翅の外縁に赤い斑紋があり(夏型だけらしい),これまでに見たことのないゴマダラチョウだった。早速,ネットの検索で調べたところ,この蝶は20年ほど前に関東で発見された特定外来種でアカボシゴマダラといい,中国原産らしい。現在もその生息域をどんどん拡げており,南信の飯田市もその中に入ったことになる。このチョウの幼虫もエノキを食樹とし,在来種のゴマダラチョウと交雑が起こらないか心配だ。