細胞成分の問題
 

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原核生物の細胞として当てはまらないのはどれか。
 
 (1)細菌類の細胞。
  (2)ラン藻類の細胞。
  (3)遺伝子DNAが裸出した核様体をもつ。
  (4)ミトコンドリアがみられない。
  (5)リボソームがみられない。
  
真核生物の細胞として当てはまらないのはどれか。
 
 (1)原生動物(ゾーリムシやアメーバ)の細胞。
  (2)菌類(キノコ)の細胞。
  (3)核内に環状のDNAをもつ。
  (4)ミトコンドリア内にDNAをもつ。
  (5)リボソーム内にRNAをもつ。
 
生物体を構成する元素(生元素)は30〜40種あるが,ヒトの場合,乾燥重量の量的順位は1位が(ア)で,全体量の半分近くを占め,2位が(イ),3位が(ウ),4位が(エ)と続き,この4元素だけで約90%になる。

    (1)水素(H)   (2)窒素(N)   (3)酸素(O)  (4)炭素(C)  (5)リン(P)

    (ア)     (イ)     (ウ)     (エ) 
炭素(C)は生元素として重要である。炭素の特性として当てはまらないのはどれか。
  (1)原子価3(結合する手を3ヶもつ)の元素である。
  (2)互いに共有結合して長い鎖状分子になる。
  (3)O,N,H等が結合した高分子の有機化合物を形成する。
  (4)炭素化合物は分解されるとCOなどの気体や水に溶ける炭素塩となり,循環し易い。
 
細胞の成分は単純物質として大きく分けると,水が最も多く,次に多いのが有機物,残りが無機物である。
 動物細胞で最も多い有機物は( 
(1)糖質   (2)脂質   (3)タンパク質 )であり,
 植物細胞で最も多い有機物は( 
(1)糖質   (2)脂質   (3)タンパク質 )である。  
生体における水(HO)の役割として当てはまらないのはどれか。
  (1)有機物をステロイド状態にする。
  (2)物質の吸収や移動を容易にする。
  (3)化学反応を円滑に進める場となる。
  (4)比熱が大きく,体温調節に役立つ。
 
タンパク質を構成する元素は
  (1)4種類   (2)5種類    )あり,
    (1)C,H,O,N   (2)C,H,O,N,S    )である。
タンパク質は多数のアミノ酸が( (1)ペプチド  (2)ヌクレオチド   )結合
 
によって鎖状につながってできている。
 それでこの鎖を
  (1)ポリペプチド   (2)ポリヌクレオチド    )という。
下図はアミノ酸分子の基本構造である。(ア)は( (1)アミノ酸基  (2)アミノ基  ),(イ)は( (1)カルボン酸基   (2)カルボキシル基  )で,Rで示した(ウ)は( (1)直鎖  (2)側鎖  )と呼ぶ。Rの違いからアミノ酸(エ)は( (1)20種類   (2)64種類  )ある。
     (ア) (イ) (ウ) (エ)
人体で生合成できないアミノ酸は,全部で( (1)4種類   (2)8種類    )あり,
 
( (1)必須   (2)栄養    )アミノ酸と呼ばれる。
タンパク質におけるアミノ酸の配列順序(一次構造)を決定している情報は元々どの成分に由来するか。
    (1)DNA  (2)mRNA   (3)tRNA   (4)rRNA   )
タンパク質の二次構造の一つとして, (1)サブユニット   (2)α-ラセン    )があり,
 その立体構造には
 (1)S−S結合    (2)水素結合    )が重要な役割を果たしている。
 
タンパク質を加水分解する酵素でないのはどれか。  
 (1)トリプシン  
 (2)ペプシン 
 (3)ステアプシン
 
中性脂質(脂肪)を構成する元素は
    (1)3種類   (2)4種類   )あり,
  
 (1)C,O,H   (2)C,O,H,P   )である。
中性脂質(トリグリセリド)は,1分子の(ア)(イ)分子の(ウ)(エ)結合してできている。

    (1)2   (2)3   (3)エステル  (4)脂肪酸  (5)グリセロール

   (ア)     (イ)     (ウ)     (エ) 
中性脂質を加水分解する消化酵素に  (1)ペプチダーゼ   (2)リパーゼ  がある。
 
次の脂肪酸の中で,不飽和脂肪酸はどれか。
  (1)オレイン酸 CH(CHCH=CH(CHCOOH
  (2)パルミチン酸 CH(CH14COOH
  (3)ステアリン酸 CH(CH16COOH
 
重要な複合脂質として,細胞膜の主成分をなす  (1)リン  (2)リン酸  )脂質がある。
 
ステロイドとは互いに結合した4ヶの環を基本構造とする
 
  (1)親水性  (2)疎水性  化合物をいい,
 その代表例に
  (1)グリセロール  (2)コレステロール  )がある。
次の単糖の日本語名は何か。
  
(ア)ペントース (イ)ヘキソース (ウ)テトロース (エ)トリオース


   (1)二炭糖    (2)三炭糖    (3)四炭糖   (4)五炭糖    (5)六炭糖 

    (ア)    (イ)    (ウ)    (エ) 
次の単糖の中で,五炭糖はどれか。
  (1)グルコース
  (2)フルクトース
  (3)ガラクトース
  (4)リボース
 
単糖には不斉炭素による立体異性体として,( (1)D型とL型   (2)D型とR型   )がある。
 
下図のDーグルコースは(  (1)α型  (2)β型  )である。
    
二糖のスクロース(ショ糖)は,
     (1)グルコースとグルコース   (2)グルコースとフルクトース   (3)グルコースとガラクトース  )が脱水縮合したものである。
 
二糖のマルトース(麦芽糖)は,
     (1)グルコースとグルコース   (2)グルコースとフルクトース   (3)グルコースとガラクトース  )が脱水縮合したものである。
 
多糖のデンプンは(ア)(イ)の混合物である。(ア)はD−グルコースが(ウ)結合した長い鎖状構造であり,(イ)は上の結合のほかに所々に(エ)結合による枝分かれがある。

   (1)アミロース    (2)ラクトース    (3)アミロペクチン   (4)αー1,4    (5)αー1,6

    (ア)    (イ)    (ウ)    (エ) 

デンプンは (1)アミラーゼ  (2)マルターゼ )によって二糖のマルトースまで分解され,
 さらに
(1)アミラーゼ  (2)マルターゼ によって単糖のグルコースに分解される。
多糖のセルロースはD−グルコースからなるが,デンプンと異なり ( (1)βー1,4   (2)βー1,6   )結合でつながった長い鎖状構造をしている。  
 
セルロースは (1)セルラーゼ   (2)カタラーゼ   )によって分解されるが,ヒトを含む大部分の動物はこの酵素をもたなく栄養源として利用できない。
 
多糖のグリコーゲンは主に肝臓や筋肉の細胞に含まれる貯蔵栄養物質である。グリコーゲンの鎖状構造は (1)アミロース   (2)アミロペクチン   )と同様であるが,
(1)αー1,4   (2)αー1,6   )結合がより多く存在する。
 

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