〔B〕第2〜3週目胚(原条期胚)
 
この発生時期では内部細胞塊の分化に劇的な変化が起こる。まず,内部の2ヶ所に腔所ができ,将来の背側に位置するものを羊膜腔外胚葉),腹側に位置するものを卵黄嚢内胚葉)とい う。そして両者に挟まれた部分(外胚葉+内胚葉胚盤となり,そこから胚体が分化する。
 胚体の分化では,原条と呼ばれる1本のすじが現れ,前後軸 の決定中胚葉の形成が 始まる。続いて,外・中・内の3胚葉による背側と腹側への形態形成運動が進み,胚膜の形成も完了する。羊膜腔には羊水が満たされ,胚 体はこの中で発育する。また,胚体は付着茎(体柄)によって 栄養芽層の柔突起と連絡しており, この連絡部が将来,さい帯 (へその緒)となる。

<第2〜3週目胚の形態形成:横断面図>

 

<第3週目胚:縦断面図>

体柄は将来,さい帯(へその緒)となる 。
<原条期胚体:上面図>

 

<原条期胚体:横断面図>

            
中胚葉形成

右上図:ヘンゼン結節は両生類胚の原口背唇部(形成体)に相当し,原条を形成しながら移動する。

 

 

 

左図:原条に沿って陥入が起こり,新たに中胚葉が形成される。 その後,外・中・内の3胚葉による胎児への形態形成が起こる。

 

 

 

 

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