北へ帰る渡去中のヒレンジャクが天竜峡の河川敷に集まっていた。この鳥はほぼ雌雄同色で,黒い風切り羽に白斑が並び,下尾筒が赤い。尾羽の先端が特に紅いので区別できる。これと言った木の実もないが,体力を付けるためか,ヤナギの雄花(花穂)を盛んに食べていた。


 同じ群れに,少数ながらキレンジャクも混じっていた。この際,両者の違いを確認しておこう。全長では,キレンジャクの方が少しだけ大きいらしいが,見た目には区別できない。キレンジャクは,翼に大きな白点が2ケあり,風切り羽に黄色の縁取りがある。さらに尾羽の先端が黄色く,区別できる。ほぼ雌雄同色。